《無呼吸症候群》から高血圧から《心不全》《心筋梗塞》の原因に
お久しぶりです。院長です。
先日、耳鼻科より紹介で来院されたM様のお話から。
医師より血圧が高いと指摘されました。
ご自身、体重の増加と共に血圧が高くなったような気がしていたので気になって
調べてみると、高血圧で心臓に負担がかかり、むくみなどの体重増加のリスクが増える
と。
家族からはいびきがうるさい!とか寝ている時に呼吸が止まっていると言われ
耳鼻科を受診をされて呼吸の状態や血中の酸素濃度(SpO2)を測るセンサーを付けて
自宅で眠っている時の検査をしました。
結果、無呼吸症候群と分かりました。
昼間の眠気や疲れやすさの他、高血圧になり
放置すると心筋梗塞など命に関わる病気にもなります。
※血圧は、睡眠中は下がるのですが無呼吸により身体は眠っていても
脳は起きた状態になっているので下がりません。
治療法としては症状の重い人には
鼻から空気を送るシーパップと言う装置を使いますが
シーパップを使用して治った人や、それほど症状が重くない人には
上下のマウスピースを作ってその人の状態に合わせて、上下切歯咬合にさせて
その状態で上下のマウスピースをつけて完成します。
それを睡眠時に毎日使用して頂きます。
(具合の悪い箇所は調整可能です。)
無呼吸症候群になりやすい人の特徴として
口蓋垂の大きな人や舌根の大きな人に多く、上向きに眠ると
口の奥の筋肉が緩み、口蓋垂及び舌根が口蓋を塞ぎ気道閉塞が起きることにより
血中酸素濃度(SpO2)が下がり、脳は酸素を3割近く必要とするので
心臓に負担をかけて心不全や心筋梗塞を起こすのです。
病の陰に眠り病・・・
次回に続きます。
投稿日:2017年5月10日 カテゴリー:ブログ