Low Bone Treatment

骨の少ない方への治療

骨の少ない方への治療

Low Bone Treatment

骨の少ない方への治療

歯周病などによって歯を失った場合、歯槽骨(歯を支える骨)も吸収されている可能性があります。インプラントは骨に埋入するので、骨が大きく失われていたりすると手術ができません。安田歯科医院・池田インプラントでは、こうした患者さまにもインプラント治療を受けていただけるよう「骨造成」と「再生療法」をご提供しています。高度な技術が必要ですが、当院では経験を充分に積んだ医師が骨を修復します。

骨造成

Bone augmentation

  • GBR

    GBR

    骨の欠損している部分を補う治療法です。骨の少ない部分の歯肉を切開し、自家骨や骨補填材を入れ、骨芽細胞(こつがさいぼう:骨を形成、修復する細胞)が増殖するのを促します。骨が少なくなったところは骨形成を妨げる線維芽細胞(せんいがさいぼう:傷の修復などを担う細胞)が増殖しやすいため、メンブレンとよばれる膜で患部を覆い、線維芽細胞が侵入できないようにします。3~4ヵ月ほどで骨が作られ、インプラントを埋入できるようになります。

  • GTR

    GTR

    GTRは「歯周組織再生誘導法」の1つで、歯周病などによって溶けた歯槽骨や歯根膜、歯肉といった歯周組織の再生を誘導する治療です。歯周ポケットに付着している歯垢や歯石を取り除き、骨の失われたところに自家骨や人工骨を入れ、メンブレンで覆います。組織の再生を促すという点でGBRと基本的な原理は似ていますが、GTRは残っている歯を取り囲む歯周組織を対象としています。

  • サイナスリフト

    サイナスリフト

    上顎の骨の高さや厚みが足りない場合や失っている歯が広範囲にわたる際も適用されます。上顎の頬があるところの歯肉を切開し、骨に穴をあけます。シュナイダー膜という組織を傷つけないよう慎重に剥がし、上顎洞を押し上げたところに骨補填材を入れます。広範囲を1度に治療でき、骨がとても少ないケースでも治療できるなどのメリットがありますが、体への負担が大きくなります。

  • ソケットリフト

    ソケットリフト

    上顎の骨が足りない場合に使われる治療法で、骨の不足が少ない場合などに適しています。インプラントを埋入する穴から上顎洞を押し上げ、できた空洞に骨補填材を入れていきます。このときにインプラントを埋入することで、骨が再生するとともにインプラントも結合します。サイナスリフトよりも体への負担が軽く、治療期間の短縮にもつながります。ただし、広範囲の骨造成には向いていません。

スプリットクレスト

スプリットクレスト

顎骨の厚みが足りない場合に適用します。骨の頂上部分からクサビのような器具を挿入し、骨を分割して広げます。割ってできた隙間にインプラントを埋入し、骨でインプラントを挟み込むようにして固定します。また、このスペースには骨補填材などを入れて骨の再生を促します。骨を割って左右に広げるという高度な技術が必要ですが、3~4ヵ月ほどで骨が作られてインプラントとも結合します。

再生療法

Regenerative Therapy

再生療法
  • CGF

    CGF治療とは、患者さま自身の血液を専用の遠心分離機にかけてゲル状のフィブリンと濃厚血小板を生成し、骨や歯肉などの患部に入れて再生を促すものです。
    遠心分離機によって作られたフィブリンゲルは成長因子を多く含み、血小板は完全自己血液由来です。そのため、ほかの骨補填材よりも組織の再生能力が高く、短期間での骨の再生が期待できます。また、ご自身の細胞を使うので術後の感染リスクも抑えられます。
    血小板には止血だけでなく修復・再生を促す治癒能力があり、手術による傷を早く治すことができます。そのほか、骨補填材やメンブレン(骨を増やすための膜)の代わりにもなり、骨造成とインプラント治療を同時に行なう際に使われるなど、さまざまな用途で使用されます。

  • AFG

    血液をサラサラにするはたらきをもつ抗凝固剤が入っていない、自然な状態に近い血漿(けっしょう)です。血漿には二酸化炭素やホルモン、栄養などを運ぶはたらきがあります。このAFGに骨補填材を混ぜると、ゲル状に固まります。これを造成したい部位に合わせて形成し、骨が失われたところに移植します。ご自身の血液から作るので拒絶反応やアレルギーなどが出にくく、安心して治療を受けられます。

結節埋入

Nodule implantation

結節埋入

上顎の大臼歯部には上顎洞という空洞があり、歯周病などで骨が吸収されるとインプラントを埋入しにくくなります。
サイナスリフトはその空洞に骨を作る治療法です。治療期間は通常の倍以上かかり、患者さまの負担を考えて、当院では強いご希望がない限り、ほとんど実施していません。
しかし、「骨がなくて治療を断られた」患者さまにこそインプラント治療を受けていただきたいと考え、「結節埋入」という方法を採用しています。上顎の最奥端に傾斜をつけてインプラントを埋入しますが、このときインプラントを通常よりも長めにし、結節のさらに奥の蝶形骨(ちょうけいこつ:硬い皮質骨)でインプラントをしっかり固定します。

一般的なリスク・副作用

インプラント治療

  • 機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • インプラントの埋入にともない、外科手術が必要となります。
  • 高血圧症、心臓疾患、喘息、糖尿病、骨粗鬆症、腎臓や肝臓の機能障害などがある方は、治療を受けられないことがあります。
  • 手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
  • 手術後、歯肉・舌・唇・頬の感覚が一時的に麻痺することがあります。また、顎・鼻腔・上顎洞(鼻腔の両側の空洞)の炎症、疼痛、組織治癒の遅延、顔面部の内出血が現れることがあります。
  • 手術後、薬剤の服用により眠気、めまい、吐き気などの副作用が現れることがあります。
  • 手術後、喫煙や飲酒をすると治療の妨げとなるので、1週間は控えてください。
  • インプラントの耐用年数は、口腔内の環境(骨・歯肉の状態、噛み合わせ、歯磨きの技術、メンテナンスの受診頻度、喫煙の有無など)により異なります。
  • 毎日の清掃が不充分だった場合、インプラント周囲炎(歯肉の腫れや骨吸収など)を引き起こすことがあります。

骨造成

  • 機能性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • 外科手術が必要となります。
  • 手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
  • 治療後、骨がしっかりと作られるまで3~6ヵ月の治癒期間が必要です。
  • 歯周病の方、心疾患や骨粗鬆症など内科的な疾患のある方は、骨造成治療が適さないことがあります。
  • 口腔内の衛生状態の悪い方、顎骨が足りない方、免疫力や抵抗力が低下している方、歯周病発生リスクの高いとされる糖尿病の方、喫煙する方は、すぐに治療できないことがあります。
  • 日常的に服薬しているお薬などが治療に影響することがあります。
  • サイナスリフト・ソケットリフトの処置にあたり、上顎洞膜が破れる可能性があります。その場合、手術後に抗生剤を服用して感染を予防し、膜が自然に治癒するまで待ちます。
  • 体の状態や細菌感染により、骨補填材と骨とが結合しない場合があります。この場合、原因を取り除き、ご希望があれば再治療を行ないます。
  • 骨の成長途中であるお子さま(おおよそ18歳未満の方)、妊娠中の方は治療が受けられません。

CGF・AFGを用いた治療

  • 自分の血液からPRP(多血小板血漿)を抽出し、その成長因子が持つ組織修復能力を利用することで、骨や歯肉の再生を促します。
  • 機能性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • 技術を要するため、多様な臨床経験をもつ歯科医師を用いた治療が必要です。
  • 血液がサラサラになる薬を服用されている方の場合、CGFができにくいので通常より多めに採血します。
  • 採血が必要となるため、一般的な採血と同様、一時的に腕の内出血などが発生することがあります。